お食い初めで赤ちゃんに食べさせる順番とは?献立例と儀式の流れ

お宮参りが終わったらお食い初めですね。お食い初めにはひととおり順番がありますので、時期をみて予め予習しておくと安心でしょう。やり方や順番や由来まで色々あって難しい、、、と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、一生に一度の記念に残るお祝いの行事なので、おおまかな流れを覚えておき、当日はネットにアップされてる記事を参考にしたりして楽しくお祝いしましょう。難しく考えすぎるとせっかくのお祝いの日に笑顔で過ごせず大変な日の思い出になってしまいますので、子供の健やかな成長を願い、家族みんなで笑顔でお祝いしましょう。

お食い初めで押さえておきたい順番と養い親とは?

「お食い初め」と聞くとよくわからない単語や用語があったりしませんか?そこで「歯固め石」を使うお祝いの順番と「養い親」について詳しく説明してゆきます。

赤ちゃんに食べさせる順番とは?

お食い初めでは養い親が赤ちゃんに料理を食べさせるマネをさせますが、その際にお祝い膳の何の料理からどの様に食べさせる真似をするのかにも順番があります。ただ単にごはんやお料理を口元に運ぶのではないのです。ただし、その順番も地方によって異なる場合が多いので、まずは祖父母様に聞いたり、既にお食い初めをやった事のある近所のママ友に聞いたりして情報を集めて、地域の風習に合わせて行うのがいいでしょう。

養い親とは?

お食い初めのお祝いの際に集まった身内(親戚)の中で、一番年上の方(長生きしてる方)が養い親となりご飯を食べさせる真似をします。養い親とゆう文字を見るとパパ・ママのような雰囲気もしますが、「長寿にあやかる」という意味からその場に集まった中で一番長生きしている方(祖父母)を養い親として、赤ちゃんを膝の上に抱っこして食べ物を食べさせるマネ(お食い初めの儀式)をします。最近では両親と赤ちゃんだけでお祝いする場合も多く、その場合はパパ・ママのどちらかが行います。男の子なら男性が、女の子なら女性が養い親になる場合が多いです。

 

お食い初めの献立と祝い膳を食べさせる順番

お食い初めの献立は基本的には一汁三菜となります。その内容も地方や家庭によって変わりますが、一般的なメニューをご紹介致します。諸説ありますので、一般的な基本メニューを覚えておき、レストランではなく実家や自宅でお祝い膳の料理を作る方は準備しやすい食材で大丈夫です。用意するのが難しい食材があればうまく別の食材を代用しましょう。

飾り付きの焼き鯛の尾頭付きの画像

一般的な献立

鯛(焼き魚)

お祝いには尾頭付きの鯛がいいでしょう。おめでたいイベントには欠かせない魚です。儀式で残った鯛の姿焼きは鯛めしにして最後まで美味しく召し上がれます。レシピはネットで検索すると沢山でてきます。

赤飯

お赤飯には邪気を祓い、魔除けの意味が込められていてお祝いの席では現在でも多くの方が召し上がっています。一般的にはもち米に小豆で作る赤飯がスタンダードですが、東北など地方によっては甘い赤飯の場所もあります。

吸い物

一般的に多いのは蛤の吸物です。蛤は将来自分とぴったり合う伴侶と添い遂げられるように、との縁起物です。蛤が手に入らない場合はあさりなどの貝でもOKです。

煮物

各家庭により様々ですが、煮物の具材はお正月のおせち料理にも使われる縁起が良い食材を選ぶといいでしょう。筍やれんこん、梅人参などの他にも旬の野菜を使って色鮮やかにすると見栄えもよくなります。

香の物

基本的には漬物になります。漬物の種類は特に問いません。また、紅白で縁起がいい事から、お正月のおせち料理にも入っている紅白なますを香の物として用意する場合もあります。

祝い膳を食べさせる順番

諸説あり、地方によっても食べさせる順番は変わってきますが、赤飯→吸い物→赤飯→おかず→赤飯→吸い物というサイクルを繰り返します。その中のおかずの部分は鯛、煮物、香の物、歯固めの石とローテーションしていくのが一般的です。そして最後は必ず赤飯→吸い物で終えるようにします。その他にも赤飯→汁物→赤飯→魚→赤飯→汁物のローテーションを3回繰り返し、それがすべて終わった後に歯固めの儀式を行う、という地域もあります。しきたりに習って儀式を行う事も大事だと思いますが、あまり難しく考えずにお集まりの方と楽しく赤ちゃんの反応をみてみましょう。

順番の一例

1、赤飯 2、吸物 3、赤飯 4、鯛 5、赤飯 6、吸物 7、赤飯 8、煮物 9、赤飯 10、吸物 11、赤飯 12、香の物 13、赤飯 14、吸物 15、赤飯 16、歯固め 17、赤飯 18、吸物

こちらの順番も是非参考にしてみてください。

また、「ひとつぶなめ」といい、赤飯やご飯を実際に赤ちゃんの口に入れさせて食べさせる風習がある地域や場所もありますが、まだ離乳食が始まっていない時期で赤ちゃんにとっては異物感があるかと思いますので、無理に食べさせるのはやめましょう。

お食い初めの儀式の流れ

お食い初めは「一生食べる物に困らないように」と願いを込めてご飯を食べさせる真似をしますが、その後には「丈夫な歯が生えてきますように」との願いを込めて歯固め(歯がため)の儀式を行います。歯固めの儀式についてもご紹介します。

お食い初めの後は「歯固めの儀式」を行う

歯固めの儀式とは、赤ちゃんに「丈夫な歯が生えてきますように」と願いを込めて行う儀式のことです。その時に「歯固め石」という小石を使用します。歯がための方法は箸先を歯固め石に少し付けて、そのお箸を赤ちゃんの歯ぐきにやさしくちょんちょんと触れさせます。石を直接赤ちゃんの歯ぐきに当てて、誤って赤ちゃんの口に入ってしまったら危ないので気をつけましょう。関西地方や西日本では、歯がための小石の代わりにタコを使用する場合があります。理由は諸説ありますが、噛み切れないことから歯が丈夫になる、とか、「多幸」の語呂合わせだったり、タコの吸盤がきれいに並んでいることから、「きれいな歯並びになりますように」との願いを込めて、という風に様々な説があります。また、地域によっては栗やあわび、囲碁の碁石を用いる地域もあるそうです。共通して「硬い物でも噛みきれるような丈夫な歯がきちんと生えてきますように」という願いが込められています。

祝い膳は集まった大人たちで食べる

お食い初め、歯固めの儀式が全て終わった後は、用意した祝い膳を大人たちで食べるのが一般的です。

その際にお食い初めで使った祝い膳だけだとちょっと少ないので、お寿司の出前や仕出しなど、集まる人数を考えて別で食事を用意をしておくと良いでしょう。宅配や通販でお食い初め料理を注文すると、鯛めしレシピが付いてくる物もあり、大人も最後までお料理を楽しめます。

 

地域によって伝統は様々

百日祝いや歯固めの儀式に限った事ではないですが、地域によってお祝いの仕方や用意する物、やる順番などは様々です。正式にはお祝い膳を盛り付ける食器は漆器が必要、とか色々ありますが、まずはお住まいの地域でのお食い初めのやり方やメニューを調べて、家族で相談してからどんな献立にするのか決めたり、両親で相談して楽しく生後100日のお食い初めの日を迎えましょう。準備する段階から写真に撮っておくと、赤ちゃんに兄弟が出来た時の備忘録にもなりますし、お友達のママがお食い初めについて悩んでいたら写真を見せてあげる事もできます。こうして昔から続く素敵なお祝い行事が様々なやり方で次世代へと受け継がれていくことは素敵なことですね。赤ちゃんが成長して七五三の三歳になった時と、生後100日目を比べたら、時の早さに驚くとともに、赤ちゃんが元気に成長してくれた事への感謝の気持ちがうまれる事でしょう。

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